結果発表

『ゲーム甲子園2007』 11月月間優秀賞

「Dear Witch」 「Dear Witch」 「Dear Witch」

「Dear Witch」
応募部門:企画アイディア部門
作者:小坂井優一

簡単なゲーム内容の説明・アピールなど

民衆(NPC)を影から操ることで王国全体の自滅を誘うことを目的とする、新感覚「心理誘導シミュレーション」ゲームです。
主人公の魔女は一国に侵入し、『幻覚・読心・魅了』の三つの魔術を駆使して民衆を翻弄し、時に洗脳することで下僕として使役します。さらに様々な裏工作により民衆全体の“反国心”をあおりたてることで自発的に内戦を起こさせ、最終的に国を滅亡へと導くのです。

困惑させる。心を覗く。思い通りに操る。そして、民衆を恐怖のどん底にまで叩き落す……。
“支配”という名の快楽が、このゲームには詰まっています。

事件の黒幕は、あなた自身です。

受賞に対する感想など

この度は月間優秀賞という栄えある賞を頂戴し、大変光栄に存じます。ゲーム甲子園のような大規模なコンテストに応募することは今回が初めての体験でしたので緊張しましたが、賞を頂けたことは自分にとって大きな自信につながりました。
自分はまだまだ勉強中の身であるため、企画書の構成や演出などにおいて至らない点が多々あったかと存じます。しかしこうして企画書を書き終え、それを拝読してくださったプロの皆様から評価をして頂いたと知った今、これまでは空想の産物でしかなかった“ネタ”がようやく形になったことを実感し、大変嬉しく感じております。
今後は更に努力し、向上を目指したい所存で御座います。

制作上、苦労した点やエピソードなど

「魔女のできること」を考える際に、どこまで自分を悪魔にできるかという点に苦労しました。ただ単純に民衆を苦しませるだけでは、“支配する”というコンセプトから外れてしまいます。自分の手は一切汚さず、スマートかつ確実に民衆を追い詰める、下衆を極めたような「できること」でなければなりません。熟考に熟考を重ね、複数の案からよりよいものをピックアップしました。

なお、この企画書が無事に完成したのは、先生方からの御助言と、友人から提供して頂いたキャラクターのモデルがあったからこそです。私事ではありますが、この場を借りて御礼の言葉を申し上げます。

みんなどうもありがとう! 今後ともよろしく!

講評ポイント

コンセプトは面白いと思います。
実現出来れば楽しそうですが、どれだけ仕込みとして制作出来るかが、鍵になってきます。
プレイヤーが仕掛けた事がどのように反映したか?
下僕などに何処までの指示を出せるか?など疑問点も多くある。(岡田)

“影から操る”という仕組みがどこまでプレイヤーの心を捉えるのかは、出来次第と言ってしまえばそれまでだが、このギミックを正面に据えて企画にすることは、少し疑問を感じる。プレイヤーが夢中になれるのか、仕掛けが難しいと思う。(川村)

悪者を操作するゲームはありますが、「魔女」というチョイスは魅力になりそうです。「心理誘導シミュレーション」を売りにするためには、「魅了」「幻覚」「読心」の使い方をもう少し工夫が必要。ゲームの最終目的も「街全体の自滅」だけではなく、もう少し魅力的な設定が欲しいと思います。(鈴木)

ゲームの目的や手口が陰湿。
用語を含めワザとなのかも知れないが不快な感じしかしない。
せっかくの魔術なんだからもっと明るい方向に使ったほうが・・・(薗部)

こういうゲームを「女王様ゲーム」とでもいうのだろうか?あるいはストレス解消ゲーム?ゲームのシステムにやや分かりにくい部分があるけれど、コンセプトは痛いほどよく理解できる。銀行強盗は、やや唐突。企画書を読めばタイトルの意味が分かるのだけれど、訴求性が弱い。(馬場)

狙っているところはおもしろいし、斬新さを感じる。
幻覚、洗脳などの要素は、魅力を感じる。
でも、これゲームとして成立させるには、さまざまな障害がある。
ゲームとして構築するには、しっかりとした骨組みが必要。
アイディアがとっちらかっている印象を受けた。(浜村)

心理を操るアイディアは評価します。最大の問題は、ゲームクリアーの着地点で見えないこと。それに、ただ、人々をおとしめるだけのゲームで良いのだろうか?すべての企画者は、向こう側に存在する人間のことを考える必要があるのではないでろうか?(広井)

まだ具体性にかける部分も多いが、発想が面白い。人間の心の闇を使ってどうゲームをデザインするかという発想は、斬新でもある。ゲームオーバーの条件も納得できるものがある。(水口)