結果発表

『ゲーム甲子園2007』 10月月間優秀賞

「Shade」
応募部門:企画アイディア部門
作者:垣見咲希

簡単なゲーム内容の説明・アピールなど

現実世界の裏側に存在する“影”の世界・シャッテンから、ある日デマが広がったため、カゲ達が現実世界とカゲの世界の間に存在するアークへ逃げ出してしまいました。シャッテンの帝の子ニケがアークにカゲ達を連れ戻しに赴くことになるのだが・・・。

このゲームはキャラクターとその影を利用したアクションゲームです。プレイヤーは影に影響を与える周りの環境を自ら理解し、臨機応変にその場に適したプレイスタイルで戦うという、戦略性の高いゲームとなっています。

受賞に対する感想など

まさか自分が受賞するとは思っていなかったので、突然の受賞の知らせに本当に驚きました。月間優秀賞作品に選出いただきありがとうございました。私は、デザイナーを目指し日々勉強に励んでいるのですが、今回「shade」を評価していただき、賞をいただけたことは、大きな自信につながりました。初めてゲームの企画にチャレンジしたのですが、創ることがとにかく面白くて連日徹夜しました。アイディアを詰めたり、書類の作業に没頭して睡眠不足でつらかったけれど、充実した日を過ごしていたことを思い出します。

制作上、苦労した点やエピソードなど

私の場合、ふと思い浮かんだアイディアの断片を組み立てていくという制作方法をとっています。このゲームは「影踏み」などの影を使った遊びから「影を利用して何かできないか」とイメージを膨らませ、戦略性を備えた頭を使うアクションゲームを目指し企画をスタートさせました。考えている内に自分の中で、疑問や矛盾が生じてしまい、一から考え直したこともありました。企画書としての作成よりもアイディアを思い浮かべていくこと、それらをひとつにまとめていくことに大変苦労した作品です。

講評ポイント

影をうまくモチーフに持ってくるなど、世界観は面白いと思います。
戦略性といっても「敵を撃破しないようにする」のが、一番のポイントだと思いますが、果たしてそれがゲーム性として成り立つのか? アクションゲームとしてのゲーム性の要素を何処に位置づけるのか?
「爽快感」「達成感」「戦略性」等々、ストレスになったり、作業にならないように作り込むのが難しい。(岡田)

実像を人形としFalseとし、虚像をカゲをTruthとする感覚は、興味深い。冒頭を読むだけで、物語の奥深さを感じる。企画書も見やすく理解しやすい。
「中立状態を見方に引き入れる」ということで影を重ねるというシステムも興味深い。最終ボスの名がノアというアイロニーがいかす。アニメ作品としてもよいかもしれません。(川村)

影と本体を区別するという着眼点は面白いのですが、ゲームシステムにまだしっかり落とし込めていない感じです。影を利用した頭を使うアクションの部分をうまく伝えてほしい。せっかくの人形なので、バリエーションがあっても面白いかと思います。(鈴木)

雰囲気だけでなくそれなりにゲームシステムは練られている。
しかし世界観を除けば既存のゲームとの違いはあまりない。
そういう意味では作りやすいゲームかも。(薗部)

「捕獲」=「集める」というのは人間の本能的な行為だという点、そして、その対象が影という不気味な敵であるという点、それらの要素をさらに掘り込んでゲームシステムを作り込んでいくような工夫があるといいだろう。ノアの逆説的なキャラクターをもっと生かしていくと、さらに面白いゲームになる。(馬場)

影に注目したところは、悪くないと思う。
3D表現が発達した今、デザイン次第ではかなり格好良い画面構成もできそう。
アクションゲームとしてのキモの部分には新しさを感じない。
もう少し練り込んだアイディアが欲しい。
このままだとジャストアイデアの域を超えられない。(浜村)

光と影をポイントにした点は評価できます。大切なのは、このポイントだけに力点を置くことではないでしょうか。
キャラクターが平凡で、かつ、設定が、アイディアの良さをうもれさせているように思います。残念。(広井)

ファンタジーとして、お話としては面白いが、実際にゲームをプレイする過程で飽きずに続けられる要素がもう少し欲しい。もっと壮大なお話を考えるという方法もあるし、アクション要素を上げていくという方法もあるが、何かもうひとつ足りない。(水口)