結果発表

『ゲーム甲子園2007』9月 月間優秀賞

「カメラマンは2度シャッターを押す」
応募部門:企画アイディア部門
作者:久野利章

簡単なゲーム内容の説明・アピールなど

このゲームは写真によるギミックを基本システムとした『フォト・アドベンチャー(造語)』で、主人公のカメラマンとなり様々な写真を撮影しながら物語を進めます。撮影した写真を人々に配る喜び、写真の力で事件を紐解いていく快感をお楽しみください。

アルバムのすべての空欄が埋まった時、あなたは真実にめぐり合います――

受賞に対する感想など

昨年に引き続き、このような多大なる評価をいただきましてたいへん嬉しく思っております。これも、応募作品に対していただいた講評、また有意義な講演会などでスキルアップを図ることができたためと思っており、ゲーム甲子園事務局様を始め関係者各位には感謝の言葉もありません。これからもよりよい企画を目指して努力を続けていきたいと思います。本当にありがとうございました。

制作上、苦労した点やエピソードなど

写真というエッセンスを壊さず、いかにゲーム性を膨らませていくかに苦心しました。システムの中心に『謎のアルバム』を持ってくることで、写真の持つ神秘性を損なうことなく、収集(コンプリート)欲求をくすぐる独特のシステムを目指しました。

また、前回の受賞作について多くの方々からご指導を賜った「企画書の書込不足」については特に意識をし、より仕様をイメージできる企画書となるよう心がけました。その結果、前回に比べ少しは"肉厚"な企画書にできたのではと思っています。

講評ポイント

発想は面白いと思います。
アドベンチャーとしてフラグ立てによる進行は止むを得ないとしても、結局は写真をルールに則って埋めていく事になってしまうので、「写真を撮って面白い」とはなりにくいと思う。
友好度も義務的な作業になってしまう。(岡田)

デジカメの普及でカメラを持つことが流行っていることから、市場のトレンドと合致しているように思う。ただ、写真コンテストの評価基準など、プレイヤーに納得できる(または、気にせずにプレイできる)仕掛けが必要かと思うが、この設計の仕方が、ゲーム性にも影響すると思う。ゲームを進めるうちに良い写真の取り方が習得出来る、、という要素もありか、、。(川村)

アルバムを埋めるという設定は、プレイヤーの目標がわかりやすくていいと思います。一貫してカメラでも出来る事の幅は意外と広そうですし、カメラを絡めた「悩みの解消」という設定も面白いと思いますが、写真の合成はどこまで許容するか大変そう。撮影はただ町の人を撮るだけではなく、ハプニングや事件を偶然撮ることが出来るとか、リアルタイムで予測できない状況をからめて一瞬を撮る事の難しさ・楽しさをプラスすると、もっと面白くなるかも。(鈴木)

テーマは取り立てて新しくないが、細かいところまで仕様が考えられている点を評価。(薗部)

旅行中に記念写真を撮ることは誰でもするけれど、写真家のように写真を撮るために旅行をする人は少ないのではないか。プレイヤーが、「撮影する」という行為にどれだけ魅力を感じるかがこのゲームのポイントになるだろう。アルバムを埋めて謎が解き明かされるというミステリーは面白い。(馬場)

写真を撮るという行為が、wiiコントローラーの使い勝手とマッチしています。
物語を、いかにうまく作れるかがポイントになるので、パズルの組み込み方にはセンスが必要。
ゲームの骨格としては良くできていると思う。(浜村)

ケイタイ・デジカメと、すでに写真は日常的。自由に多彩に進化しているのに、今さら、不自由なゲーム世界で、<撮影>というキーワードは古くさいです。webやケイタイゲームとして、本物の写真を使ったアイディアに行かないといけません。(広井)

写真を撮るという行為をゲームに持ち込もうという気持ちは買うが、もう少しそれを遊びにつなげるアイディア、演出が欲しいところ。(水口)